税理士の選び方・探し方|ポイントや依頼・変更するタイミングなど解説!

税理士の選び方や押さえておくべきポイント|良い税理士の探し方や依頼するタイミングなど解説

顧問税理士を変更したいと考えているものの、どうやって新しい税理士を選べばよいか、顧問税理士の正しい選び方や探し方・見つけ方がわからないため悩んでいる方もいるでしょう。税理士の選び方にはポイントがあります。

今回は税理士の選び方や探し方・見つけ方、変更のタイミングなどを解説します。本記事を読めば税理士の選び方のポイントやコツがよくわかり、自社に最適な税理士を選べるようになるでしょう。税理士の選び方に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

まずは税理士に求めることを明確にする

まずは税理士に求めることを明確にする

税理士に依頼できる業務はさまざまであり、税理士によって得意・不得意もあります。そのためまずは税理士に求めることを明確にしましょう。

税理士の変更を考えているということは、現在の税理士に何らかの不満があるはずです。そしてその不満を解消するには、税理士に何を求めており、現在の税理士ではなぜ不十分なのかを明らかにする必要があります。そうすることで現在の税理士の不満を解消するため、今後どのような税理士に依頼すればよいかがわかるのです。

税理士に求めることが不明確では、正しい税理士の選び方がわかっても自社に合った税理士を選ぶことはできません。まずはこの点をしっかり押さえておきましょう。

税理士の選び方|7つのポイントを紹介

税理士の選び方|押さえておくべきポイント

税理士の選び方や押さえておくべきポイントを紹介します。

レスが早く柔軟に対応してくれる
税理士との相性が良い
自社の業界に詳しい
料金体系が分かりやすく詳しい説明がある
目的にマッチしたサービスを提供している
税理士としての実績や知識が豊富である
積極的に支援・助言をしてくれる

それぞれの選び方・ポイントにをチェックしましょう。

レスが早く柔軟に対応してくれる

レスが遅いとストレスが溜まるだけでなく、知りたいことをすぐに確認することができず業務が滞る可能性があります。連絡の早さは職務遂行能力の基本ともいえるので、すぐに連絡を返さない税理士はそれだけで信頼性が下がります。

契約前にレスの早さをチェックする方法として、事前に問い合わせや見積もりの依頼をしてみるという方法があります。問い合わせの回答や見積もりの早さをみて、業務のスピード感をチェックしておきましょう。

税理士との相性が良い

税理士との付き合いは長期間に渡るので、人として相性が良いかどうかも重要です。性格が合わず話しがしにくいという関係になると、業務が円滑に進みません。また丁寧に説明してくれるか、自社の業務を理解しようとしてくれるかといった点も重要でしょう。

相性は税理士としての能力の高さには直結しませんが、相性は税理士を選ぶうえで重要な要素です。軽視することなく、契約する前には必ずその人との相性はチェックしておきましょう。

自社の業界に詳しい

会計処理は業界ごとに違う方法がとられているため、自社の業界に詳しい税理士を選ぶことは重要です。法律による規制や商慣習、契約形態や決済方法など、その業界特有の方法がとられていることは少なくありません。

税務の処理を誤ると税務調査で指摘を受け、場合によっては追徴になることもあります。実績のある税理士だからといって、どの業界にも対応できるとは限らないので注意しましょう。

料金体系が明確かつ詳しい説明がある

ホームページなどで細かく料金を掲載し、料金体系がわかりやすくなっている税理士を選ぶようにしましょう。料金体系が不明確だと、どの業務にいくらかかっているのか正確にわからないため、のちにトラブルになるおそれがあります。料金が単に高い安いかではなく、料金体系がわかりやすいことが重要です。

ちなみに安易に安い税理士に依頼すると業務が不十分であり、求められている役割を果たさなかったりオプション費用がかかったりする可能性があります。そのため料金の安さだけで税理士を選ぶ選び方もおすすめしません。料金が適切であり、なおかつ料金体系もわかりやすい税理士を選ぶようにしましょう。

目的に合ったサービスを受けられる

税理士事務所にもそれぞれ得意分野や力を入れているポイントがあるので、自社が依頼したい目的にマッチしたサービスを提供している税理士を選びましょう。

そのためにはあらかじめ依頼を検討している税理士の専門分野や特徴、強みなどをチェックして、目的にあったサービスを受けられるかどうかを確認しておく必要があります。

実績や知識が豊富である

過去の実績はその税理士の能力の証明ともいえます。税理士のなかでも経験してきた業務や実績の数は人それぞれなので、実績や知識が豊富な税理士を選びましょう。これまでの対応実績はホームページなどに掲載されているので、ホームページ上のプロフィールなどを参照するのが良いです。

また開催しているセミナーや出版している著書などがあれば、その分野に精通しており実績がある可能性が高いといえます。セミナーや著書のみで一概に判断することはできませんが、過去の実績や所属している事務所の規模感などと合わせて総合的にチェックすることで、その税理士が自社に最適なサービスを提供してくれるかどうかを判断できるでしょう。

積極的に支援・助言をしてくれる

依頼した業務を正確にこなすだけでなく、会社の成長につながるアドバイスを積極的にしてくれる税理士なら心強いでしょう。

税理士は税務申告書の作成が本来の業務ですが、そこからさらに進んで経営支援までできる税理士もいます。財務状況や決算書から会社の将来を見据え、節税や資金調達、助成金などに関するアドバイスといったように、経営支援ができる税理士がいればとても心強くよきビジネスパートナーとなります。

このように単なる節税対策だけでなく、会社の将来を考えた戦略的な節税・資金繰り対策ができる税理士を選ぶのも良いでしょう。

税理士の探し方|どうやって探す?

税理士の探し方|どうやって見つける?

税理士の探し方としては、以下のような方法があります。

WEB検索・税理士紹介サイトを活用する
周囲の経営者から紹介してもらう
取引中の銀行や保険会社から紹介してもらう

それぞれの方法のメリットや特徴について紹介するので、税理士を選ぶときの参考にしてください。

WEB検索・税理士紹介サイトを活用する

WEB検索や紹介サイトを活用する探し方は最近の主流といえるでしょう。手軽に短時間で複数の税理士を比較することができ、それぞれの特徴や得意分野なども知ることができます。WEB検索では主に税理士法人や事務所のホームページなどが出てくるので、掲載された情報をもとに判断します。

紹介サイトは登録された税理士の紹介を受けることができるサービスであり、条件に合った税理士を簡単に探すことができる点がメリットです。

これらネットを活用した方法は手軽で便利である一方、選んだ税理士が思ったイメージと違うといったこともあります。そのため依頼前に直接税理士に会って自分の目でもしっかり確認するのがおすすめです。

周囲の経営者から紹介してもらう

周囲の経営者から紹介された税理士であれば、ある程度の信頼性は担保されるので良い税理士を選べる可能性があります。しかし他社にとって最適な税理士が自社にとっても最適とは限りません。そのため紹介を受けた税理士であっても即決はせず、自社に合ったサービスを提供してくれるかどうか検討するのが良いでしょう。

ただし紹介された税理士は断りづらいという難点があります。自社に最適な税理士をしっかり選びたいのであれば、紹介を鵜呑みにせず自分でよく考えて決めた方が良いでしょう。

取引中の銀行や保険会社に紹介してもらう

取引中の銀行や保険会社から税理士の紹介を受ける場合もあります。この場合の利点は、紹介される税理士が基本的に銀行などから信用されている税理士であるため、融資を受ける際に有利に働く可能性があることです。

銀行が融資をするのは、成長性があり将来的に融資を返済できる返済能力が期待できる企業です。紹介した税理士が支援することでその条件が満たされる可能性が上がるので、金融機関からの資金調達が税理士に依頼したい主な業務であれば、銀行から紹介を受けるのも良いでしょう。

税理士に依頼するタイミング|変更する時期は?

税理士に依頼する・変更するタイミング

税理士を選んだら実際に依頼することになりますが、税理士に依頼するのに適したタイミングがあります。税理士に依頼するタイミング、または変更するタイミングとしてはいつがベストなのか解説するので、こちらをチェックしてベストなタイミングを逃さないようにしましょう。

税理士に依頼するタイミング

税理士に依頼するのは、以下のようなタイミングがベストといえるでしょう。

・確定申告書を作成するとき
・節税対策をしたいとき
・資金調達のとき
・法人化を検討するとき
・事業継承のとき

確定申告書や決算申告書の作成を自社ですべて正確におこなうのは困難なので、ある程度会社が大きくなれば基本的には税理士に依頼することになります。また売り上げが大きくなるにつれて節税対策が重要になるので、節税を考え始めたときも税理士に依頼するタイミングといえます。

税理士によっては資金調達に詳しい税理士もいるので、資金調達を考えたタイミングで税理士に依頼することで円滑に手続きが進むでしょう。同じく法人化や事業承継に強い税理士もいるので、これらを考えたときはその分野に強い税理士を探して依頼するのが良いでしょう。

税理士を変えるタイミング

顧問税理士を変えるベストなタイミングは、法人税申告書の提出後もしくは修正申告書の提出後です。

法人税の申告は一事業年度の税務業務の区切りであり、法人税申告書の提出がその事業年度の税務業務の境目となるため、顧問税理士を変えるタイミングとして区切りが良いのです。

税理士を変更する理由は報酬が成果に対して見合っていない、相性が悪い、ニーズに合っていないといったことが考えられますが、下記の記事でより詳しく紹介しているので参考にしてください。

税理士に依頼できる業務内容

税理士に依頼できる業務内容

税理士に依頼できる業務をまとめると、おおよそ以下のとおりです。

・確定申告書、決算書の作成
・税務関係業務の代理
・税務相談
・節税対策
・資金調達
・経営支援

確定申告書・決算書の作成は税理士のメイン業務であり、税金の申告や税務調査の立ち会いなども税理士が代理でおこなえます。このほか税理士によっては節税対策や資金調達のアドバイスに加え、経営支援までおこなえる税理士もいます。

ただし節税対策・資金調達・経営支援は税理士の本来の業務ではないため、すべての税理士がこれらに詳しいとは限りません。もしこれらの業務を依頼したいときは、その分野に詳しい税理士を選んで依頼するようにしましょう。

以下、税理士に依頼できることを詳しく解説▽

最適な税理士を見つけて企業成長に繋げましょう!

税理士の選び方や決め方にはいろいろな方法がありますが、ポイントを押さえて自社に最適な税理士をしっかり選ぶことが税理士選びで失敗しないポイントです。まずは税理士に求めることを明確にしたうえで、目的にマッチしている税理士を探しましょう。自社の業界に詳しいことや相性の良さも税理士を選ぶうえでは重要です。

税理士を決めたら変更のタイミングを考え、業務に支障がない時期に変更するようにしてください。税理士は付き合いなどで漫然と契約を継続しがちですが、最適な税理士選びは会社の成長につながります。この機会に契約中の税理士が本当に自社にとって最適なのか、ぜひ一度改めて考えてみるのも良いでしょう。

税理士法人アイ・タックスでは経営者様の良きパートナーとして事業の繁栄・黒字化に努めております。節税対策はもちろん、会社設立や資金調達までさまざまなサポートを丁寧かつスピーディーに対応しておりますのでお気軽にお問合せください。